<猫井登のメルマガ>
最終回
今までのメルマガを振り返る
10年余りにわたり連載を行ってまいりました、猫井登のメルマガも今回をもって終了することとなりました。
今回は、必要に応じてバックナンバーを検索しやすいように、過去のメルマガを振り返ってみたいと思います。
このメルマガは、大きく「修業日記」「面白辞典」「お菓子紀行」の3つの部分に分けることが出来ます。
<第1部 猫井登のお菓子修業日記>
まず、最初の「修業日記」では、私が実際に製菓学校で受けた講義内容の要点をまとめて、先生⇒生徒への講義という形式にてお伝えしました。
修業日記は、基礎編、中級編、上級編の3つのパートから構成されています。
▼ミゼラブル(第1部 第20回) |
・基礎編(第1回~第21回)では、タルト生地、パウンド生地、パイ生地、シュー生地、スポンジ生地、ダコワーズ生地といった基本的な生地を使ったお菓子の作成を通じて、それぞれの生地の作り方の注意点に重点をおいてお伝えしています。
・中級編(第22回~vol.41)では、ミルフイユ、サントノーレ、オペラ、フレジエ、ビュッシュといった、パティスリーで定番のお菓子の製法についてお伝えしています。
・上級編(vol.42~63)では、チョコレートのテンパリング、ボンボンショコラ(一口大のチョコ)、ボンボニエール(チョコで作った小箱)のほか、レストラン・デセール(皿盛りのデザートプレート)、パート・ド・フリュイ(果物ゼリー)等についてお伝えしています。
<第2部 猫井登のスイーツ面白事典>
次の「面白辞典」では、毎回1つのテーマを掘り下げるやり方で、お菓子に関する行事、歴史、個別のお菓子、材料・道具、パリと日本のお菓子事情の違い等をお伝えしました。
▼パネトーネ(第2部 vol.55~61) |
・行事関連では、バレンタインデー(vol.1)、ホワイトデー(vol.2)、ポワソンダブリル(vol.3)、クリスマスマーケット(vol.12)など
・歴史関連では、アフタヌーンティー(vol.6~7)、シュー生地(vol.8)、チョコレート(vol.13~14)、プリン(vol.17~19)など
・個別のお菓子では、キャロットケーキ(vol.4)、モンブラン(vol.9~10)、クリスマス・クッキー(vol.11)、タルトタタン(vol.20~21)、シュトレン(vol.23)、チーズケーキ(vol.45~50)、フォンダンショコラ(vol.51~54)、パネトーネ(vol.55~61)など
・材料・道具では、クーベルチュール(vol.25~26)、菓子型(vol.33)、フランスの小麦粉(vol.41~43)など
・その他に、パティスリー巡り(vol.27~28)、道具屋巡り(vol.29~32)、パリのお菓子事情(vol.36~40)などをお伝えしました。
<第3部 猫井登のお菓子紀行>
最後の「お菓子紀行」では、私と妻が実際に訪れた国々や菓子店の様子をお伝えしました。
▼ベルギーのワッフル店(第3部 vol.03) |
・取り上げた国々は、ベルギー(vol.01~09)、ドイツ(vol.10~14)、フランス・アルザス地方(vol.15~20)、オーストリア・ウィーン(vol.21~28)、イギリス・ロンドン(vol.29~36)です。
・菓子店だけでなく、食事で訪れた店や料理も取り上げ、現地の食文化も伝わるようにしました。
私はお菓子の歴史研究家として、その歴史を中心に研究を行っていますが、テーマとしているのは、「人はなぜお菓子を食べるのか?」ということです。
食事の場合は、生命維持のため という明確な理由が1つあります。
けれども、お菓子はそうではありません。現に全くお菓子を食べない人もいます。
それなのに、なぜ多くの人はお菓子を食べるのか? なぜ専門店まであるのか?
この答えを求めて、私は、今もさまざまな国を訪れ、歴史を調べ、菓子店をさまよい歩いています。
最後となりましたが、長い間、お読みいただいた方々に深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。
猫井 登