Sweets Specialist's WEB MAGAZINE

<猫井登のスイーツ面白事典>

vol.34
パリの菓子道具店

お菓子作りを勉強されている方から、よく質問されるのが・・・
「日本で、お菓子作りの道具はどこで買ったらよいか?」と並んで、
「本場、パリのお菓子道具のお店はどんな風?」
「パリに行くのだけれど、お菓子作りの道具屋さんはある?」ということ。

そこで今回は、パリのお菓子道具屋さんの様子を紹介しましょう!

1、モラ https://mora.fr/

こちらは、お菓子作りをする人たちのあいだでは、超有名なお店。モンマルトル通りにあります。さまざまなものを売っていますが、製菓道具はお店の奥の方に。型の種類は、これから紹介するお店の中で一番多いと思います。クリームを絞るための絞り袋やプラスチックの口金、チョコレート型、ハケなどを購入する人が多いお店ですね。お店のロゴ入りの絞り袋は、お土産に最適!


2、ドゥイルラン https://www.edehillerin.fr/fr/

こちらは、モラに比べるとかなり大きいお店。 ちょっとレトロで、ほこりっぽい感じ。 銅製の鍋や型が 壁一面にディスプレイされています。なかなか重いので購入するのは勇気がいりますが、こういったものが欲しい方は是非こちらへ! このお店のネームが入ったプラスチック製の製菓用カードはお土産にも最適!


3、ア・シモン https://www.facebook.com/pages/Asimon/458959177491734

同じ名前のお店が2軒並びます。左側のお店にはさまざまな道具が手ごろな価格で売られています。右側のお店には業務用食器が並びます。白色やガラスの食器が棚一杯に並ぶさまは圧巻。普段使いの食器が欲しいならばこちらへ!


4、ラ・ボヴィダ https://www.labovida.com/

こちらは、料理道具が多かったお店。二階には、銅鍋がたくさんありました。


ジェ・デトゥ http://www.parisculinaire.com/fr/adresses/detou.html
こちらは、パリのパティシエ御用達の製菓材料店。金や銀のアラザン、ピンク、ブルーといった奇抜な色のクーベルチュール(製菓用チョコレート)、栗の粉など、日本の製菓材料店ではあまり見かけない材料が多数!

上記で紹介したお店はいずれも距離的に近く、徒歩で全て廻ることが出来るのも魅力。これらのお店を訪ねたら、是非、足を運んでほしいのが、パリ最古のパティスリー「ストレー」!
トシ・ヨロイヅカの鎧塚シェフも修行されたお店です。

こちらでは、お菓子のほか、お肉のパイ包みなど、惣菜風のものも売られていて、日本でいえば、ケーキ屋さんとデリが合体したような感じで、本来のパティスリーの姿を教えてくれるお店。
こちらのお店については、いつかまた詳しく解説しましょう。

(つづく)

 

プロフィール:
猫井 登(ねこい のぼる)
1960年、京都生まれ。早稲田大学法学部卒業後、大手銀行に勤務。退職後、服部栄養専門学校調理師科で学び、調理師免許を取得。ル・コルドン・ブルー代官山校で、菓子ディプロムを取得。その後、フランスのエコール・リッツ・エスコフィエ、ウィーン、ロンドン等で製菓を学ぶ。著書:「お菓子の由来物語」(幻冬舎ルネッサンス)、「スイーツ断面図鑑」(朝日新聞出版)、「お菓子ノート」(新人物往来社)ほか。
日本創芸学院「コーヒーコーディネーター養成講座」テキスト「コーヒーショップの経営」について執筆を担当、「飲食店開業セミナー」講師も務める。

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