herb& aroma mail magazine

ハーブ・アロマ メルマガ 「佐々木薫先生のエッセイ」
vol.16

メンズアロマテラピー


 男性も身だしなみや生活空間の香りに気を配る人が増えてきました。自宅でディフューザーを使って香りをくゆらせたり、ルームスプレーを常備したり。石けんやシャンプーなども香りで選ばれることもあるようです。
 特に暑い季節は、いつも以上に香りが気になるものです。汗の匂いや体臭を気にし、エチケットとして香りを使うことは、男性にとっても基本マナーになりつつあります。さらに、匂い消しのために使うのではなく、好みの香りを積極的に身にまとう、フレグランスを愛用する人も増え、香りへの関心が高まっています。

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 ビジネスの場では、商談前に香りでリラックスしたり、自分を奮い立たせたりしたい時、手首やハンカチに香りを1滴つけ吸入する方法があります。実際、男性からの声ですが、「商談成立」みたいなアロマが欲しいそうです。お客様との話題づくりにもなります。レモン、ライム、グレープフルーツなど、柑橘系の中でもより爽やかなもの、加えてサイプレス、シダーウッド、ジュニパーなどのウッディ系、ペパーミントなどが好まれます。特に、活を入れるには、ジュニパーやバジルなどもおすすめです。

 もちろん、男性でもフローラル系が好きな方もたくさんいらっしゃいます。ラベンダー、ゼラニウム、中にはジャスミン好きの男性も。自分の好みを優先することが大事ですから、花の香りも照れずに使っていただきたいですね。
 会議の場では、集中力を高めるローズマリーやレモン、リラックスしてその場を和ませるラベンダーやスイートオレンジはいかがでしょう。ローズマリーについては、実際に実験して、新しいアイデアが盛んに出た、という例もあります。

 不眠に悩む男性も多いようですが、ラベンダーやサンダルウッドを枕元にくゆらせたり、ティッシュペーパーに1滴つけ枕の下に置く、シーツにスプレーするなど、試していただきたいと思います。質のよい眠りは、爽やかな目覚めを導き、翌日の行動力、倍増です。


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 香りは女性のもの、そんなイメージは既に消えつつあると思いますが、まだまだ誤解も多いようです。アロマの専門店も男性には敷居が高かったり、女性が多く、中々近づきにくいようです。しかし、インターネット通販などの普及も、男性も手を出しやすい環境を作ってくれていると思います。香りに親しむ習慣、ぜひ男性にも作っていただきたいし、周囲の男性にもその良さを教えてあげていただきたいと思います。


日本園芸協会 指導部 佐々木薫



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佐々木 薫(ささきかおる)
プロフィール:
公益社団法人日本アロマ環境協会認定アロマテラピープロフェッショナル。 NHKをはじめテレビ、ラジオの出演多数。 日本園芸協会の通信教育講座「ハーブコーディネーター養成講座」テキスト執筆者。

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日本園芸協会 学習サービス課 aroma@gardening.or.jp




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