ハーブ・アロマ メルマガ 「佐々木薫先生のエッセイ」
vol.8
夏を楽しむアロマ
今年もクールビズが話題です。クールビズは、環境省により地球温暖化対策の一環として、平成17年度から、冷房時の室温28℃でも快適に過ごすことのできるライフスタイルとして推進され、名称も従来の「省エネルック」からあらたに「クールビズ」が公募で選ばれました。オフィススペースを涼しく快適にするために、最近は、服装だけではなく、ミントやラベンダーなどの「アロマ」を活用する提案も一般的になってきました。
ベランダでグリーンカーテンを育てたり、よしずやすだれを設置したり、早起きして朝型の生活に変えたりするなど、いろいろな工夫が考えられます。
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芳香浴の精油にはペパーミントをベースに朝は爽やかにレモンやグレープフルーツ、ライムなど、柑橘系でもクールな香りをブレンド。さらに日中、活力をアップするには、ジュニパーやバジル、サイプレスなどを少量加えます。多すぎるとしつこくなるので気をつけて。夜はジャスミン、イランイランなどエキゾチックな香りを楽しむのもよいと思います。暑いほど、立ち昇る香りです。
これらの精油をアロマスプレーにして持ち歩くのもよいでしょう。冷蔵庫で冷やしておくと効果的。ローズウォーターもよいです。芳醇な香りですが意外と爽やかに感じられますし、微量ですが抗菌作用もある芳香成分が含まれるので、肌にさっぱり感もあり、まわりの空気もすっきりします。イスラムでは浄化のために寺院で使われています。
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すだれと共に打ち水も見直されていますが、その際もまく水に精油を加えておけば、よりさっぱりします。ペパーミント、ユーカリ、レモンなどがおすすめです。涼やかなおもてなしと言えば、おしぼりにミントやレモンバームなどの葉をはさむのも好評です。生葉を2、3枚おしぼりにはさみ軽くたたくと香りが広がります。冷蔵庫に冷やしてストックし、家族や自分のためにも楽しみたいですね。最近は保冷剤を携帯するポーチなども市販されていますが、そこにも香りがほのかにあったらどうでしょう。ポーチに少量浸み込ませるか、ポーチを保管するタンスに香りを仕込むのがよいでしょう。アロマやハーブの香りだけでなく、日本のお香の香り、白檀や沈香をといった香木の香りも暑さを凌いでくれます。
節電には夜遅くまで起きて電力を消費するよりも、涼しい早朝から活動する朝型生活が勧められています。朝早く起きるためには夜ぐっすり眠ること、生活のリズムを整えることが大事ですが、そこでもアロマやハーブは活躍します。
日本園芸協会 指導部 佐々木薫
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