herb& aroma mail magazine

ハーブ・アロマ メルマガ 「佐々木薫先生のエッセイ」
vol.6

安眠とアロマ

 昨晩はよく眠れましたか?目覚めの気分はいかがですか?朝がさわやかな季節、質の高い睡眠をとり、活力ある1日のスタートを迎えましょう。

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 100年ほど前までは、眠っている間は脳もからだも、すべて停止している状態と考えられていました。脳波の研究が進む中で、睡眠中も脳が活動していることが発見され、さらに、ひと晩の眠りの中で、脳を休めたりからだを休めたり一定のリズムが繰り返され、深い眠り(脳の眠り)がバランスよくとれれば、たとえ睡眠時間は短くとも、疲れはとれ、すっきりと目覚められることがわかってきました。それが質のよい睡眠です。最近は寝ても寝ても眠いという人も増えているようですが、それも不眠のひとつのタイプ、ぐっすり眠れていないゆえだそうです。

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 スィートオレンジ精油には、気分をリラックスさせ、眠りを誘う効果があります。親しみのある香りなので、子供からお年寄りまで抵抗無く楽しめます。ティッシュペーパーに1,2滴精油をしみ込ませ、枕元に置きます。気分を明るくする効果もあるので、気分がしずんだ日におすすめです。小さじ1杯の蜂蜜に精油を5滴混ぜ、お風呂のお湯に入れてゆっくりあたたまるのもよいでしょう。
 オレンジだけでは物足りないという方は、ラベンダー、スィートマジョラム、イランイラン、サンダルウッドなどの精油と合計が5滴になるようにブレンドします。 ハーブであれば、ジャーマンカモマイル、リンデン、ホップ、ラベンダーなどのハーブを袋に入れて浴槽に入れます。リンデンやカモマイルはスキンケア効果もあり、保湿効果が期待できます。

ラベンダー ▲ラベンダー フリティラリア花 ▲ジャーマンカモマイル

 リズムを作ることが大事なので、就寝前に入眠のための時間を習慣づけるとよいでしょう。静かな音楽を聴いたり、ハーブティーを飲んだり、香りを焚いたり。いずれも気分を鎮めるものを選びます。ハーブティーにはカモマイル、パッションフラワー、リンデン、レモンバームなどがおすすめです。自分のお休みタイムの香りが出来れば、旅先や環境が変わっても、その香りでぐっすり眠ることができます。
 入浴が出来ないときは、足浴や手浴がおすすめ。ちょっとした気分転換にもなり、体がぽかぽかと温まります。前述のハーブを半量から1/3程度の量で楽しみましょう。テレビやビデオを見ながら、本を読みながらいつの間にか寝入ってしまうこともよくありますが、きちんと就寝することを習慣づけることが先ずは大事かもしません。 逆に、眠れなかった日も、朝は決めた時間にすっきり起きることが翌日の質の高い睡眠につながるようです。



日本園芸協会 指導部 佐々木薫



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佐々木 薫(ささきかおる)
プロフィール:
公益社団法人日本アロマ環境協会認定アロマテラピープロフェッショナル。 NHKをはじめテレビ、ラジオの出演多数。 日本園芸協会の通信教育講座「ハーブコーディネーター養成講座」テキスト執筆者。

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日本園芸協会 学習サービス課 aroma@gardening.or.jp




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